トランポリン用など特殊な靴下をオリジナルで作るにはどうしたらいいですか?

近年、全国的に増えているトランポリン施設。多くの施設では、怪我の防止や衛生面の観点から「専用靴下の着用」が必須とされています。また、施設独自のロゴが入った靴下を販売することは、ブランディングや収益の柱としても非常に重要です。

しかし、特殊な用途ゆえに「すぐに滑り止めが剥がれてしまう」「サンプル製作に時間がかかりすぎる」といったトラブルが多いのも事実です。

ブリングハピネスは2016年からトランポリン用靴下の製造を開始し、過去の苦い失敗を糧に、現在は多くの施設様に高品質な専用靴下をお届けしています。

こんな方におすすめ

  • トランポリン用の滑り止めつきの靴下を製作したい方
  • 運動教室のオーナー、経営者さん
  • スポーツ施設やトランポリン施設の企画担当者さん

トランポリン用靴下、私たちの「確かな実績」

私たちはこれまでに複数のお客様からトランポリン用靴下をご依頼をいただいています。

  • 熊本トランポリン協会様
  • 宮城県気仙沼市のトランポリンパーク様
  • 暗闇トランポリンのチェーン店様

現在、デザインシステムの活用と信頼できる提携工場により、品質トラブルのない、安定した製品供給を実現しています。ですが最初は失敗の連続でした。今回はその失敗談をお話しします。

\特殊な靴下も まずはご相談ください/

トランポリン用の滑り止めつき靴下を製作する際の私たちの失敗事例とは?

私たちは、2016年からトランポリン用の滑り止めつきの靴下の製造を開始しました。 結論から申し上げますと、中国で生産した初めの2回は大失敗でした。

やっとのことで製品を納品し安心するも束の間、現場から「滑り止めが剥がれ落ちる」という深刻なクレームが入りました。

何度もサンプルを製作してお客様に確認し、サンプルがOKになった上で製造を進行していました。しかし、弊社もお客様もデザインやサイズだけに気を取られて、実際にトランポリン上でテストを行なっていなかったのです。

やっとのことで製品を納品し安心するも束の間、現場から「滑り止めが剥がれ落ちる」という深刻なクレームが入りました。

何度もサンプルを製作してお客様に確認し、サンプルがOKになった上で製造を進行していました。しかし、弊社もお客様もデザインやサイズだけに気を取られて、実際にトランポリン上でテストを行なっていなかったのです。

プレオープンではじめて問題が発覚するという、本当にお粗末な結果になりました。 あとから滑り止め強度の基準について「一般財団法人ボーケン品質評価機構」に問い合わせたところ、大手アパレル雑貨チェーン店が設けた強度の基準(人工的に1000回「摩擦」を行う試験)があることが分かりました。

試験を受けた結果は「合格」。
しかし、日常で求められる強度と、トランポリンでの激しい使用で求められる強度は、全くの別物だったのです。

2. 材質を変えて挑んだ2回目も、別の問題が発生

初回の教訓をもとに、2回目の生産では滑り止めの材質を変更しました。 最終サンプルがあがった時点で、実際にお客様のトランポリン場で試していただき、剥がれがないことを確認していただいた上で量産に入りました。

しかし、納品後に使用状況を確認したところ、剥がれはないものの、数時間使用すると「印刷が割れる」ということが判明しました。

3. デザインとサンプルの遅延問題

品質の他に、サンプルがOKになり量産に入るまでの時間が長くなってしまう問題もありました。

デザインを描き起こした時と実際に靴下になった時のイメージの乖離により、何度も修正が必要になります。滑り止めがあることで確認事項も増えます。中国の工場も修正が重なるとモチベーションが下がり、修正サンプルがどんどん後回しにされるという悪循環に陥りました。

工場に頼み込み、お客様が納得いくまで作り直しましたが、結局プリント剥がれの問題ですべてが水の泡に。当然、2度と弊社に発注がくることはありませんでした。

2度にわたりお客様を満足させることができず、敗北感に打ちのめされた私たちは、産地や製造工程をゼロから見直しました。
そうしてやっと満足のいくトランポリン用靴下が出来上がったのです。

私たちが失敗から「劇的に改善」した3つのこと

① 顔の見えるプリント工場を使う

靴下工場を窓口にしつつも、実際にプリントを行う台湾の工場と直接連携する体制を整えました。この工場の社長は私も旧知の仲で、長年プリント一筋のプロフェッショナルです。 「そもそもトランポリンの使用に耐えうるか?」を確認するため、ジャンプするお客様の動画を工場に見せ、材料の仕入れ・配合・温度設定を厳密にコントロールすることで、剥がれの問題を克服しました。

② 実現場での「サンプル試用」を徹底

現在は、量産前に必ずお客様のトランポリン場で実際にテストをしていただく工程を必須としています。特殊な用途だからこそ、「現場での声」が最大の品質保証になると考えています。

③ バーチャルサンプルデザインシステムの導入

2017年に島精機製作所さんのデザインシステムを導入しました。これにより、実物を作る前にバーチャル上で精度の高いサンプルを確認可能になりました。滑り止めの表現も可能なため、デザイン修正にかかる時間を大幅に圧縮しています。

最後に:品質の差は「経験の差」です

このような失敗を経て、私たちのサービスと製品クオリティは、以前とは「天と地の差」と言えるほど改善されました。今では自信を持っておトランポリン用の靴下を納品しています。

トランポリンでの用途や、靴下の滑り止め、特殊な機能性のある靴下を作れる会社をお探しでしたら、ぜひご相談ください。

\お問い合わせはこちら/

岩村 耕平 
合同会社ブリングハピネス代表
靴下マイスター

東京都練馬区生まれ。
中華圏と携わって34年目。中華圏でのものづくりの仕事をして24年目。
業務のコミュニケーションはすべて中国語で行う中国語の達人。

大手ぬいぐるみメーカーで通訳、貿易事務、生産管理を経験ののち、靴下OEM製造の魅力に取りつかれ独立。
2014年、合同会社ブリングハピネスを立ち上げる。