オリジナルデザインの刺繍靴下を製作するにはどうしたらいい?

「細かなロゴを綺麗に再現したい」「高級感のあるオリジナルグッズを作りたい」 そんなこだわりを持つショップ担当者様へ、オリジナル刺繍靴下の製作方法とそのポイントをわかりやすく解説します。

靴下は単なる消耗品ではなく、ブランドの想いを伝える大切なアイテム。私たちは、アパレルメーカーや大手出版社様との実績をもとに、納得のいくクオリティの高い靴下をお届けしています。

こんな方におすすめ

  • オリジナル靴下を検討している雑貨店
  • 美術館や博物館などのショップ担当者さん
  • 自社ブランドのグッズを展開したい企画担当者さん

靴下のデザイン表現手法に「刺繍」を選択するのはどんなとき?

靴下OEMで最初に聞かれるのが、刺繍靴下とオリジナル総柄靴下(編み込み)、どちらで作るべきか?ということです。
デザインの表現方法が根本的に異なるため、仕上がりの雰囲気や「できること・できないこと」に大きな違いがあります。

靴下のデザインに「刺繍」を選ぶメリット

靴下のデザイン表現において、どんな時に「オリジナル総柄」ではなく「刺繍」を選択するのか、その主なケースをご紹介します。

①筆記体などの文字をより細く小さく表現したいとき

大きなロゴであれば、オリジナル総柄(編み込み)でも再現が可能です。ですが、刺繍は針で一針ずつ縫い上げるため、編み込みでは潰れてしまうような細い文字も、小さく精緻に再現することが可能です。

② デザインは入れたいけれど、目立たせたくないとき

「シンプルで落ち着いた雰囲気の靴下を作りたいが、ロゴやキャラクターは入れたい」という場合、刺繍がおすすめです。刺繍デザインを小さなワンポイントにすることで、無地の靴下のような上品さを保ちつつ、ブランドの個性を添えることができます。幅広い層のお客様に受け入れられやすい仕上がりになります。

③ 少ない数でオリジナル靴下を作りたいとき

弊社の刺繍靴下は1色50足の小ロットから対応可能です。しかも最短30日で納品が可能。国内に在庫を持っている靴下に限りますが、小ロット・短納期でできるのも刺繍靴下のメリットです。

こんなものに向いています

ロゴ・ブランド名

エンブレム・マーク

キャラクター

このように、刺繍靴下にはさまざまなメリットがあります。
オリジナル靴下の選択肢の一つとしてご検討してみてはいかがでしょうか?

ブリングハピネスでは皆様の「こんなことできる?」の答える靴下OEMを行なっています。

\靴下のOEM まずはご相談ください/

刺繍デザインを「ワンポイント」に絞る理由

刺繍靴下のデザインを検討する際、私たちは約3cm×3cmの「ワンポイント」のサイズをおすすめしています。これには、靴下ならではの理由があります。

靴下には「下糸」と呼ばれる細いゴムが入っており、これが絶妙な伸縮性を生み出しています。しかし、刺繍を施した箇所はどうしても硬くなり、伸びにくくなってしまいます。また、裏面には刺繍サイズに合わせた固い痕が残ります。

刺繍が大きすぎると、履いたときにその部分が足に当たって違和感が出てしまうのです。「靴下は美術品じゃない、履くものだ」という私たちの信念に基づき、履き心地を損なわない最適なサイズ設定をご提案しています。

刺繍加工の工程

靴下への刺繍は、刺繍の専門工場で行われます。

通常刺繍靴下の受注を受けた靴下工場から、「靴下への刺繍に慣れている刺繍工場」へ依頼します。靴下は厚みがあり伸縮性がありますので、靴下用のガイドを取り付けて刺繍を行います。

一枚生地に刺繍をするのと異なる「経験」と「技術」が、必要になります。

私たちが提供する2つの刺繍サービス

お客様のご要望に合わせて、日本国内と台湾の2つの拠点で製造を行っています。

日本国内の刺繍工場で仕上げる(50足〜)

無地靴下の在庫を活用することで、50足からの小ロット生産を実現しました。奈良県にある「靴下への刺繍」を得意とする専門工場で、プロの職人が細かいニュアンスまで再現します。 上代(売価)が高めのブランド様のラインナップに加えても見劣りしないよう、ベースとなる無地靴下の仕様や糸のクオリティにも徹底的にこだわっています。

台湾工場で靴下から製造する(300足〜)

弊社の台湾工場では、靴下の編み立てから刺繍まで一貫してオリジナルで製造します。編み込みのデザインと刺繍を組み合わせることも可能です。300足以上のご注文に適しており、よりコストを抑えた生産が可能です。

▼編み込みのデザインと刺繍を組み合わせた事例です

この部分が刺繍になっています。

価格と納期の目安

仕様(靴下の長さ、材質、刺繍の複雑さ)によって変動しますが、標準的な参考価格は以下の通りです。 ※材質は滑らかなコーマ綿、刺繍1色(くまのイラスト程度)の場合

  • 日本国内生産(50足〜): 単価650円〜 / 納期:約4週間〜
  • 日本国内生産(100足〜): 単価560円〜 / 納期:約4週間〜
  • 台湾工場生産(300足〜): 単価345円〜 / 納期:約12週間〜

※初回のみ別途、製版代(5,000円〜11,000円程度)がかかります。

編み込みと比較した際の、刺繍靴下ならではのメリットを整理しました。

比較項目オリジナル総柄(編み込み)ワンポイント刺繍
得意なデザイン全体柄、大きなイラスト、ボーダーなど小さなロゴ、細い文字、繊細なマーク
デザインの質感フラットで生地と一体化している立体的で光沢感や高級感がある
最小ロット多め(300足〜が一般的)少なめ(50足〜対応可能)
履き心地全体の伸縮性が保たれる刺繍部分は少し硬くなり、伸びにくい

プロの視点から最適な製造方法をご提案

オリジナルデザインの刺繍靴下を製作する第一歩は、まず「どのような雰囲気で、どれくらいの数を作りたいか」をイメージすることから始まります。

まずは国内の無地靴下を活用した小ロット生産で、お客様の反応を見るテストマーケティングから始めるのも一つの手です。そこで手応えを感じてから、海外での本格的なオリジナル生産へとステップアップする道もあります。

ブリングハピネスは、アパレルブランド様や大手出版社様、キャラクター製品など、多くのシビアな品質基準をクリアしてきた実績があります。あなたの「こだわり」を形にするために、プロの視点から最適な製造方法をご提案いたします。

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岩村 耕平 
合同会社ブリングハピネス代表
靴下マイスター

東京都練馬区生まれ。
中華圏と携わって34年目。中華圏でのものづくりの仕事をして24年目。
業務のコミュニケーションはすべて中国語で行う中国語の達人。

大手ぬいぐるみメーカーで通訳、貿易事務、生産管理を経験ののち、靴下OEM製造の魅力に取りつかれ独立。
2014年、合同会社ブリングハピネスを立ち上げる。