編み込みで靴下をOEM製造する際の、色数と色の選び方について教えてください

アニメキャラクターやブランドロゴを靴下で表現する際、企画担当者様を最も悩ませるのが「色数の制約」ではないでしょうか。

「キャラクターの細部まで表現したいけれど、色数が多すぎて工場に断られた」 「色数を減らすとキャラクターのイメージが崩れてしまう。でも版元の監修は厳しい……」

そんな時どうすれば良いのでしょうか?

こうした課題を解決し、デザインの再現性と靴下としての実用性を両立させるためには、編機の性能と、それを操る工場の技術力が不可欠です。今回はオリジナル靴下製作における「色数」の仕組みと、失敗しないパートナー選びのポイントを解説します。

こんな方におすすめ

  • オリジナル靴下のOEMを検討しているアパレル・雑貨メーカー
  • キャラクターのライセンスを取得して商品を作りたい企業さん
  • 自社ブランドのグッズを展開したい企画担当者さん

靴下の「色数」はどう数えるのか?

靴下は編み機の「釜」の中で編まれます。編み上げの様子は写真のような感じです。

編み込み靴下の色数については、靴下をぐるりと一周したときに何色の色数を使えるかということで決まります。

弊社工場では8色まで対応可能です。

ひと巻きで8色というのは、その数しか色を使えないという意味ではありません。
場合によっては合計10色~15色での対応も可能です。(柄によっても異なります)

ブリングハピネスだからできること

一般的な海外工場(中国・ベトナムなど)で普及している編機は、「5F(5色機)」や「6F(6色機)」が主流です。
当社は多色織の8Fの機械を導入しているため、それより多い色数で製造できるのです。

  • 5F・6Fの場合: 横一行に使えるのは5〜6色まで。
  • 当社の対応: 弊社では「8F(8色機)」まで対応可能な体制を整えています。

一般的な6Fの編機。黄色の文字で示した箇所に糸が入ります。

「横一行に8色」使えることで、複雑なキャラクターの表情やグラデーションに近い表現も、デザインを妥協することなく再現しやすくなります。なお、靴下全体では、柄の配置を工夫することで合計10色〜15色を使用することも可能です。

\靴下のOEM まずはご相談ください/

「何度サンプルを作っても上手くいかない」の正体

「指示通りの色が出てこない」「細かい部分が潰れてしまう」といった理由でサンプルのやり直しが続く場合、それは技術以前に「マシンの限界」かもしれません。

6F(6色)までしか対応できない機械で、無理に8色のデザインを再現しようとしても、物理的に不可能です。カタログ掲載や版元監修が進んでしまった後に「実は作れませんでした」となるのが、開発において最も避けたいリスクです。

弊社では、早い段階でデザインを拝見し、マシンのスペックに照らし合わせて「どこまで再現可能か」を正確にフィードバックいたします。

高スペック機を使いこなす「職人の技術」が品質を決める

実は、7色機(7F)や8色機(8F)といった高性能な編機を保有しているだけでは、良い靴下は作れません。ここには「編み込み特有のハードル」があるからです。

【重要】デザインと履き心地のトレードオフ
編み込み靴下は、色数が増え、柄が密集するほど、裏側に渡る糸が増えて生地が厚くなります。すると、デザインは綺麗でも「横に伸びない(=履けない)」靴下になってしまうのです。

多色使いのキャラクターデザインを、靴下としての「伸縮性」や「履き心地」を損なわずに形にする。これこそが工場の腕の見せどころです。

ブリンングハピネスでは、長年のOEM実績で培ったデータに基づき、糸の張り(テンション)や編み組織を微調整することで、「緻密なデザイン」と「快適な足入れ」の黄金比を実現します。

キャラクター靴下の製作で、理想を諦める前に

「この色数は無理だろう」と諦める前に、まずは一度ブリンングハピネスにご相談ください。 他社で断られた複雑なデザインでも、弊社の8F編機と熟練の設計技術を組み合わせることで、解決策をご提案できるケースが多々あります。

貴社の大切なキャラクターを、最高のクオリティでファンの元へ届けるお手伝いをいたします。

岩村 耕平 
合同会社ブリングハピネス代表
靴下マイスター

東京都練馬区生まれ。
中華圏と携わって34年目。中華圏でのものづくりの仕事をして24年目。
業務のコミュニケーションはすべて中国語で行う中国語の達人。

大手ぬいぐるみメーカーで通訳、貿易事務、生産管理を経験ののち、靴下OEM製造の魅力に取りつかれ独立。
2014年、合同会社ブリングハピネスを立ち上げる。