
刺繍用無地靴下は、靴下でブランドを立ち上げられる方に向けて開発した商品です。
オリジナルデザインの刺繍を入れることで、自社ブランドの靴下としてご活用頂くことが可能です。
刺繍は弊社を通して進めることもできますし、お客様自らご手配頂くこともできます。
刺繍用無地靴下をつくった理由
「靴下は美術品じゃない履くものだ」
私が靴下を教わった台湾人靴下職人の口癖です。
靴下は、額縁に入れて飾る商品ではありません。
日々履かれ、洗濯を繰り返す消耗品です。だからこそ、見た目だけで選ばれるのではなく
「また履きたい」と思ってもらえるかが大事になります。
はじめは「頑固なこだわり」と思っていましたが、弊社実際に職人の教えを守るようにしたら会社の経営も安定し始めました。
靴下を商材として扱う際一番の魅力は、消耗品であるがゆえのそのリピート率の高さにあります。
売り場で美しいデザインに惹かれて購入された方が、実際に履かれて喜んでいただくことができれば、また別のデザインをお買い上げいただくことができます。
そんな好循環がぐるぐると回り出します。
刺繍用無地靴下はその考え方から生まれました。刺繍を主役にしながら、履くものとしての靴下をきちんと成立させるための土台です。
小ロットが割高になる理由
オリジナル靴下を製造する際、ロットが少ないと価格が割高になります。
これは、靴下の品質が特別だからではありません。
小ロットでも「やること」は変わらない
靴下の製造では、ロットの大小にかかわらず、次の工程が必要になります。
- サンプルの製作
- 糸や資材の手配
- 製造の準備
これらは30足でも300足でも、基本的に変わりません。
ロットが少ない場合、生産がすぐにおわってしまうため、次の生産準備にすぐに入らなければならず、工場側の負担が軽くなるわけではありません。
割高になる理由は「品質」ではなく「数量」
小ロットが割高なのは品質が特別だからではなく「小ロット」が原因です。
製造にかかる手間を、少ない数量で回収しなければならないため、一足あたりの価格が上がってしまいます。
その結果、
- 売価を高く設定せざるを得ない
- 同価格帯の靴下と比較したときに仕様面で見劣りしてしまう
といった問題が起こります。
「小ロットでも価値が下がらない構造」をつくる
そこで私たちは、「靴下そのものは、ある程度まとまった数量で製造し、品質と価格を安定させる」ことを考えました。
一方で、お客様ごとに異なる刺繍だけを、小さなロットで行う。この形であれば、靴下の価格を抑えることができます。
無地靴下の仕様と、私たちの体制について

この無地靴下は、上代(売価)をある程度高めに設定するブランド様にも対応できるよう、仕様を決めています。
価格を上げるためではなく、価格を上げても見劣りしないことを大切にしています。
そのため、
- 足に自然にフィットすること
- 洗濯を重ねても履き心地が大きく変わらないこと
- つま先に違和感が出にくいこと
こうした点を重視して仕様を決めています。
適正価格で提供できる理由
この無地靴下を、品質に対して無理のない価格で提供できる理由は、次の三点にあります。
経済ロット
無地靴下は、価格にロットの影響が出にくい数量で製造しています。
これにより、小ロット対応でも靴下自体の価格が上がることを防いでいます。
工場直取引
私たちは、台湾の製造工場と直接取引をしています。
間に業者を挟まず、自ら工場とやり取りをしながら商品開発を行っています。
「小規模経営」
もちろん、事業として利益は必要です。
ただし、利益を優先するあまり、品質が疎かになることは避けたいと考えております。
そのため、少数精鋭の体制で運営しています。
人数が少ない分、内向きになりにくいのもこの体制の強みです。
刺繍用靴下の価格について
刺繍用無地靴下は、30足以上のご注文で、1足あたり@350円(税別)の卸売価格でご提供しています。
小ロットでも価格が大きく上がらないのは、靴下を経済ロットで製造し、品質と価格を安定させているからです。
刺繍やパッケージを含めた最終的な売価を想定し、価格を上げても見劣りしない仕様を前提に設計しています。
無地靴下のラインナップはこちら。ページ真ん中あたりに画像がございます。
これまでの実績
刺繍用無地靴下は、「靴下でブランドを立ち上げたい方」に向けてつくった商品です。
- 自社ブランドに靴下を加えたい小規模アパレルブランド様。
- 大手高級アパレルブランドの販促用のロゴ入り靴下。
- 大手出版社の書籍発売に合わせて展開したPOPUPストアでの販売
- 大手お笑い劇場の芸人関連靴下
- 美容室のノベルティ
- 小学校の催事につかうチーム靴下
- 住宅会社様のイベントでお子様に配布する靴下
など多種多様な実績を重ねて参りました。
業種や規模はさまざまですが、共通しているのは、「大量には必要がないが、きちんとしたものを作りたい方」にご利用頂いているという点です。
刺繍からはじめる、という選択
刺繍用無地靴下は、いきなり大量生産をすることなく、世界観を形にすることができます。
小さくはじめるため、反応を見ながら臨機応変に進めることが可能です。
この靴下が、新しい挑戦のきっかけになれば嬉しく思います。
