
在庫の無地靴下と刺繍を組み合わせたパッケージサービスを開始して3年になりました。
刺繍からはじめる、という選択
当サービスは次のような方を対象としております。
- まずは少量で、靴下というアイテムの反応を見てみたい方
- 既存の自社ブランドに、無理のない形で靴下を加えたい方
- ロゴやデザインだけでなく、履いたときの印象まで大切にしたい方
- ノベルティや限定企画として、きちんと使われるものを探している方
- 無理な初期投資をせず、反応を見ながら進めたい方
無地靴下+刺繍のパッケージをつくった理由
「靴下は美術品じゃない履くものだ」
私が靴下を教わった台湾人靴下職人の口癖です。
靴下は、額縁に入れて飾る商品ではありません。
日々履かれ、洗濯を繰り返す消耗品です。だからこそ、見た目だけで選ばれるのではなく、「また履きたい」と思ってもらえるかが大事になります。
はじめは職人の「頑固なこだわり」だと感じていました。ですが、この考え方を基準に靴下づくりを続けるようになってから、結果的に会社の経営も安定してきました。
靴下を商材として扱う際一番の魅力は、消耗品であるがゆえのそのリピート率の高さにあります。
売り場で美しいデザインに惹かれて購入された方が、実際に履かれて喜んでいただくことができれば、また別のデザインをお買い上げいただくことができます。
そんな循環が生まれます。
無地靴下+刺繍のパッケージはその考え方から生まれました。刺繍を主役にしながら、履くものとしての靴下をきちんと成立させることを前提にしたサービスです。
「小ロットでも価値が下がらない構造」をつくる
オリジナル靴下を製造する際、ロットが少ないと価格が割高になります。
これは、靴下の品質が特別だからではありません。
そこで私たちは、「靴下そのものは、ある程度まとまった数量で製造し、品質と価格を安定させる」ことを考えました。
一方で、お客様ごとに異なる刺繍だけを、小さなロットで行う。この形であれば、靴下の価格を抑えることができます。
小ロットでも「やること」は変わらない
靴下の製造では、ロットの大小にかかわらず、次の工程が必要になります。
- サンプルの製作
- 糸や資材の手配
- 製造の準備
これらは30足でも300足でも、基本的に変わりません。
ロットが少ない場合、生産がすぐにおわってしまうため、次の生産準備にすぐに入らなければならず、工場側の負担が軽くなるわけではありません。
割高になる理由は「品質」ではなく「数量」
小ロットが割高なのは品質が特別だからではなく「小ロット」が原因です。
製造にかかる手間を、少ない数量で回収しなければならないため、一足あたりの価格が上がってしまいます。
その結果、
- 売価を高く設定せざるを得ない
- 同価格帯の靴下と比較したときに仕様面で見劣りしてしまう
といった問題が起こります。
無地靴下は刺繍を活かすための舞台

この無地靴下は、上代(売価)をある程度高めに設定するブランド様にも対応できるよう、仕様を決めています。
価格を上げるためではなく、価格を上げても見劣りしないことを大切にしています。
そのため、
- 足に自然にフィットすること
- 洗濯を重ねても履き心地が大きく変わらないこと
- つま先に違和感が出にくいこと
こうした点を重視して仕様を決めています。
主役は刺繍
靴下は伸び縮みをするニット製品です。
刺繍を入れる場合にはその特性を理解したうえで進める必要があります。
私たちは靴下を専門とする刺繍工場と連携し、デザインが無理なく成立する方法を検討した上で、サンプルから生産まで進めています。
無理のない価格で提供できる理由
このパッケージサービスを、品質に対して無理のない価格で提供できる理由は、次の三点にあります。
経済ロット
無地靴下は、価格にロットの影響が出にくい数量で製造しています。
これにより、小ロット対応でも靴下自体の価格が上がることを防いでいます。
工場直取引
私たちは、台湾の製造工場と直接取引をしています。
間に業者を挟まず、自ら工場とやり取りをしながら商品開発を行っています。
「小規模経営」
もちろん、事業として利益は必要です。
ただし、利益を優先するあまり、品質が疎かになることは避けたいと考えております。
そのため、少数精鋭の体制で運営しています。
人数が少ない分、内向きになりにくいのもこの体制の強みです。
これまでの実績
当サービスは、「靴下でブランドを立ち上げたい方」に向けてつくった商品です。
- 自社ブランドに靴下を加えたい小規模アパレルブランド様。
- 大手高級アパレルブランドの販促用のロゴ入り靴下。
- 大手出版社の書籍発売に合わせて展開したPOPUPストアでの販売
- 大手お笑い劇場の芸人関連靴下
- 美容室のノベルティ
- 小学校の催事につかうチーム靴下
- 住宅会社様のイベントでお子様に配布する靴下
など多種多様な実績を重ねて参りました。
業種や規模はさまざまですが、共通しているのは、「大量には必要がないが、きちんとしたものを作りたい方」にご利用頂いているという点です。
この靴下が、新しい挑戦のきっかけになれば嬉しく思います。
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岩村 耕平
合同会社ブリングハピネス代表
靴下マイスター
東京都練馬区生まれ。
中華圏と携わって34年目。中華圏でのものづくりの仕事をして24年目。
業務のコミュニケーションはすべて中国語で行う中国語の達人。
大手ぬいぐるみメーカーで通訳、貿易事務、生産管理を経験ののち、靴下OEM製造の魅力に取りつかれ独立。
2014年、合同会社ブリングハピネスを立ち上げる。


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