靴下OEMの納期はどれくらい?|スケジュールの目安と納期管理のポイント

「靴下OEMの納期はどれくらい?」

目安として、デザイン入稿から納品まで、おおよそ下記の期間がかかります。

  • 刺繍靴下(日本国内生産)サンプル製作 約7日〜14日 量産 約14日〜21日
  • 編み込み靴下(海外生産)サンプル製作 約14日〜21日 量産 約60日〜75日
  • 刺繍靴下(海外生産)サンプル製作 約14日〜21日 量産 約60日〜75日

ただし、仕様やロット、工場の状況によって大きく変わるため、あくまで目安となります。

納期を左右する3つのポイント

サンプルを製作するための「デザイン」にどのくらい時間がかかるか

OEM生産をする場合、まずはデザインの確認からスタートします。

製造上問題がなければ、サンプル製作に進みます。

サンプルが上がって、さらに確認を行い、問題がなければ、本生産に入ります。

デザインの完成が遅れると、その分スケジュールも後ろ倒しになります。

サンプルに入る前に、デザインをしっかりと形にすることが、製作をスムーズに進めるための大きなポイントになります。

サンプルの確認がとれるまで、何回修正が必要か

サンプル製作に遅れが生ずると、納品日に影響します。

出来上がりの精度が低い場合も同様です。程度に応じてサンプルの作り直しも検討しなければなりません。

サンプルの上がりがイメージと違う状態で、本生産に入るのはトラブルの原因になります。

本生産前時に修正が発生しないように、詰めておくと、未然にトラブルを防ぐことにつながります。

生産から納品までのスケジュール管理

サンプルを確認、数量確定後、本生産に入ります。

「ものづくり」は、人の手によって進められるので、100%はありません。

納期遅れを未然に防ぐ方法は、いかに早い段階で問題点を見つけるかにあります。

どの工程で問題が見つかるかでダメージの大きさが変わります。

発見が遅れると、最悪全数作り直しとなるため、納期が大幅に遅れてしまう場合があります。

短納期で製造する場合のデメリット

「短納期で靴下を作りたい」というご依頼を頂くことがあります。短納期で製造を進める場合、様々なデメリットがあります。

価格があがる

サンプル製作から製造、輸送まで、全てにおいて急ぎの対応が必要になるので、どうしても割高になります。

妥協しなければならない

製作期間が短くなると、妥協が必要です。

例えばサンプルを一回製作をして修正点がある場合、再度サンプルを製作する時間がないので、おのずと本生産時に直接修正する流れになります。

生産時に修正するため、画像で確認する形になります。

あくまでも画像での確認ですので、実際の商品をみたときに、イメージが違うといったことも起こり得ます。

再度修正となると、納期に影響が出る可能性があります。

短納期での製造はトレードオフである

急ぎでの製造になると、製作期間が通常より短いので、工場も焦ります。

朝遅刻ぎりぎりで車を運転すると運転が荒くなる心理と同様です。

通常であれば、気がつく些細なことにも、気がつかずに思わぬトラブルが発生することもあります。

両方の目標は同時に達成できない、一方がよくなれば他方が悪くなる関係のことを、株式用語で「トレードオフ」といいます。

靴下の短納期製造も「トレードオフ」が当てはまりますので、リスクも考慮しながら進める必要があります。

私たちの納期対策

問題があれば早期に発見する仕組みをつくる

短納期での生産において、万が一生産現場でなんらかのミスが生じた場合、リカバリーをする時間がありません。

サンプルがあがった時点で、生産時においてどのようなリスクが生じる可能性があるか検討します。

高リスクの案件は、糸が入庫した時点で生産前サンプルを製作して、最終確認を行います。

日程にバッファを持たせる

極力日程にバッファを持たせるように、工場と納期を詰めていきます。

海外から日本へ製品を輸入する場合、天候や時期による物量の差、税関検査の有無などで到着日が異なります。

国内の宅配便と同じ感覚で、100%翌日に到着すると考えてしまうと、到着しないことが多々あります。

輸送時間も考慮して、極力日程にバッファを持たせるようにしております。

それでもどうしても無理な場合は、はっきりと間に合わないことを伝える

一度約束した期日には、必ず間に合わせなければなりません。

ただし安易に回答をしてしまい、急ぐあまりに焦ってしまい、肝心な品質に問題を生じさせてしまったら、「本末転倒」です。

それであれば初めから製造しないほうが、売り手と作り手双方にとってプラスになる場合もあります。

まとめ「急がば回れ」

短納期でものづくりをするメリットは、お金の回転率があがることくらいで、あとはリスクしかありません。

忙しいという漢字を分解すると、「心を亡くす」となります。

心を亡くした状態でよいものが作れるのでしょうか。どうしてもやっつけ仕事になります。

できることなら、数週間でも前倒しをして計画的にものづくりを進めるのがベストです。

「急がば回れ」という諺がしっくりくる靴下のOEM製造。

長期的によいモノをつくり続けるためには、やはりトラブルなく堅実に一歩一歩取り組むに限ります。

岩村 耕平 
合同会社ブリングハピネス代表
靴下マイスター

東京都練馬区生まれ。
中華圏と携わって34年目。中華圏でのものづくりの仕事をして24年目。
業務のコミュニケーションはすべて中国語で行う中国語の達人。

大手ぬいぐるみメーカーで通訳、貿易事務、生産管理を経験ののち、靴下OEM製造の魅力に取りつかれ独立。
2014年、合同会社ブリングハピネスを立ち上げる。

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