様々なスポーツの用途に合わせて機能を加えた靴下がスポーツソックスです。
スポーツ靴下を製作するときによく使われる製法
スポーツ靴下を製造するときによく使われる製法と機能について紹介してまいります。
靴下をずり落ちないようにリブを入れる方法
細い線が何本も入ったスポーツタイプの靴下を着用されている方も多いのではないでしょうか。
この線は「リブ」と呼ばれます。靴下がずり落ちないようにゴムが入っているのでぎゅっとしまったような形状になります。
用途に応じてリブの幅や位置の変更も可能です。

フィット感を調整するためにサポートを入れる
靴下のボディに帯状のゴムを入れて、部分的に締め付けを強くすることでフィット感の調整ができます。ゴムの幅や位置の変更も可能です。
パイルを入れてクッションや保温性を調節する
靴下の内側にパイルと呼ばれるタオル地を入れることで、クッション性を足すことが可能です。一般的には足底の半分のみにパイルを入れる「半パイル」と、靴下全体に入れる「全パイル」を選びます。
「全パイル」は特に保温性や、厚みを増したいときに使われることが多い製法です。

滑り止めをつけてグリップを強化する
足底に滑り止めをプリントすることで、グリップの強化が可能です。ヨガやトランポリンなどの用途で使われます。
スポーツ靴下の厚みはどうやって調整するのか
スポーツ靴下を製作するとき、厚みについてのご質問を多く頂きます。
下記方法で厚みを増やすことが可能です。
ゲージ数を落とす
弊社で製造する多くの靴下は網目が細いハイゲージを使用しております。
細かいデザインの再現に適しており、足のサイズに合わせて伸びて縮むためフット感に優れております。
網目が細かいハイゲージを使用する場合は、一本の糸のみで製作します。網目が細かいため糸を太く変更することができません。
厚みの優先度が高い場合はミドルゲージに変更することがあります。
靴下の糸本数を調整する
弊社でミドルゲージを使う場合、通常二本に束ねた糸で靴下を製作します。
二本束ねを三本に変更することで靴下へ厚みを加えることが可能です。
靴下にパイルを入れる
通常靴下の足底半分にパイルを入れる「半パイル」で製作を進めますが、厚みのご要望がある際は、靴下裏側全体にパイルが入った「全パイル」を選択することができます。
スポーツソックスに細かいデザインは入れられるのか
スポーツソックスに細かいデザインを入れる方法につきまして、基本的に通常の靴下と同じように再現が可能です。ただスポーツ靴下特有の注意点があります。
ゲージ数が増すと靴下が薄くなる
弊社の工場背景にて最も細かいデザインを再現するときは、「ハイゲージ」と呼ばれる編目の密度が最も高い規格を選びます。
ハイゲージを使う時の注意点としては、細かい柄を再現するために細い糸を使う関係で、生地感が薄くなる点があります。
こちら上で紹介したパイルを入れることで厚みの強化が可能です。
パイルを入れた箇所にデザインが入れられない
ハイゲージでパイルを使う場合、パイルを入れた箇所に細かいデザインを入れられないという問題もあります。
厳密に言うと入れられないのではなく、ロス率(不良率)が上がるため、工場がやりたがらないと言うのが正直なところです。
ハイゲージで細かい柄を再現する際は、足底に半パイルを入れて他の箇所へデザインを入れる。刺繍でデザインを入れられることをおすすめしております。
岩村 耕平
合同会社ブリングハピネス代表
靴下マイスター
東京都練馬区生まれ。
中華圏と携わって34年目。中華圏でのものづくりの仕事をして24年目。
業務のコミュニケーションはすべて中国語で行う中国語の達人。
大手ぬいぐるみメーカーで通訳、貿易事務、生産管理を経験ののち、靴下OEM製造の魅力に取りつかれ独立。
2014年、合同会社ブリングハピネスを立ち上げる。

