私たちはパディントンベアなど、絵本の靴下づくりに取り組んでおります。
キャラクターの世界観を靴下で再現する仕事は、弊社が最も得意とする分野です。

キャラクター靴下を作るためのゴールとは
キャラクター製品は、色や再現性など、世界観にそぐわない製品が市場に出ないように管理されています。
製品を開発するにあたって、版権元にサンプルを確認して校了を頂いて初めて製造が可能になります。
その難易度の高さは、キャラクターによっても異なります。
版権元によっては、細かい部分までチェックが入るため何度もサンプルを作らないとならないケースも生じます。
版元から許可を得ることは、キャラクター製品を販売する際の難関を越えることでもあります。
靴下の品質や製造の背景も世界観の一部として考える
靴下は、着用するための商材です。
デザインに加えて、着用後の体験によって満足度が左右されます。
私たちにとってのゴールは、売り場でキャラクターの世界観に惹かれて、靴下を手に取られた消費者の方が、実際に着用されて喜んで頂くこととです。
喜んで頂ければ、また新しい柄の靴下をお買い上げになる可能性があります。プレゼントとしてご検討をされるかもしれません。
靴下が売れれば、版権元の版権収入も増えますし、作者の知名度にも貢献できます。製造工場や産地も潤います。
靴下に関わった人々に幸せをお届けすることは、キャラクターグッズとしての世界観を守ることにも繋がるのではないかと考えております。
私たちがキャラクター靴下づくりにこだわる理由
キャラクター靴下作りをつきつめると、版権元の監修に耐えうるデザインの再現性と、着用されるかたを失望させない履き心地の両立が必要な商材であることがわかります。
私のものづくりのキャリアは、前職のぬいぐるみメーカーで勤務しているときからスタートしました。
ぬいぐるみメーカーでつとめていた9年間、生産管理の仕事に従事しました。
同じデザインで製造された100体以上のぬいぐるみの表情を、一体ずつ手で触り、顔をもみもみしながら形状を整える。
身長の半分ほどある大きなぬいぐるみにコンプレッサーと呼ばれる空気を出す機械を吹きかけて余分な毛を落とす。
そんな作業をすることが多かったです。
当時は正直「なんで自分ばかりこんな仕事をしなければならないんだ」と悩んでいました。
会社を退職して7年後、コロナ禍がはじまりました。収入が激減し、不安で心がおしつぶされそうになりました。眠れない夜を過ごしました。
そんなとき会社員時代に社販で購入したぬいぐるみが床に転がっていました。ぬいぐるみに触っているといくらか恐怖が薄らぎました。
そのときにはじめて感じました。当時私がやっていたことって大事な仕事だったんじゃないかと。
絵本と日常の関係に気づく
2019年に息子が生まれてから、定期的に都内にある大きな子供病院に通うようになりました。
病院のなかのありとあらゆるところに絵本が置いてあり、子供たちが読めるようになっています。
絵本のキャラクターにどれだけ多くの親子が励まされているのかと思うと、より手がぬけなくなりました。
ぬいぐるみメーカーに勤めていた頃、キャラクターグッズは必需品ではないので、景気が悪くなると後回しにされやすい商材だと聞きました。
しかしながら、キャラクターグッズは、人々を励ます役割も果たしています。
絵本の靴下を作る仕事は、社会事業の一端を担っているのではないかとすら感じるようになりました。
それだけについついこだわってしまうのです。
