靴下を小さくはじめるための「つくり方」

東京で靴下メーカーを営んで、12年目になります。
これまで多くのお客様の靴下づくりに関わってきました。

その中で、よくいただく相談があります。

  • まずは小さくはじめて、靴下というアイテムの反応を確かめたい
  • 既存の自社ブランドに、無理のない形で靴下を取り入れてみたい
  • 初期投資を抑えながら、反応を見て次の判断につなげたい

本日は、靴下を小さくはじめるための考え方についてまとめてみました。

つくる前に「知ってもらう場」をつくる

例えば、戦国武将をテーマにした靴下を作ろうと思ったとします。

最初に目が行きがちなのは「何をつくるか」ですが、それと同時に考えておきたいのが、

  • 誰に向けた靴下なのか
  • どこで知ってもらうのか

という点です。

SNSなどで、武将好きの方と交流したり、デザイン案を途中段階で共有したりすることで、
完成前から反応を見ることができます。

時間をかけて作っても、完成後に売れなければ、作りっぱなしになってしまいます。

サンプル製作は、ある程度反応が見えてからでも遅くありません。

小さくはじめることは、失敗を小さくすること

靴下づくりは、数量を増やすほど単価は下がります。

一方で、最初から一気に投資をすると、うまくいかなかったときのダメージも大きくなります。

特に、初めて靴下を扱う場合は、少量で反応を見ながら改善を重ねる

という進め方が、結果的に近道になることも多いです。

よく言われる「卵は一つのかごに盛るな」
という考え方は、靴下づくりにも当てはまります。

はじめは「投資」として考える

小さくはじめる場合、最初から利益を出すことを目的にしなくても構いません。

単価は上がりますが、仕入数量が少ない分、初期の出費は抑えられます。

  • どんなデザインが受け入れられるか
  • どんな価格帯なら動くか
  • 履き心地はどう評価されるか

を確認するための「テスト」と考える方が現実的です。

その積み重ねの先に、数量を増やし、単価を下げ、ビジネスとして成立させる段階があります。

小さく試す方法はいくつかある

靴下を小さくはじめる方法は、一つではありません。

  • 1足から靴下を作れるサービスを使い、まず形にしてみる
  • 無地の靴下に刺繍を入れて、少量で販売してみる
  • バーチャルでサンプルを作成し、SNSに掲載して反応を見てみる
     (すでにフォロワーが多い方に向いている方法です)

どの方法が合うかは、

  • どこまで世界観を作り込みたいか
  • 販売用なのか、限定企画なのか
  • 無理のない初期投資の予算はいくらか

によって変わってきます。

靴下を扱うことはブランドの世界観を広げること

最後に靴下を扱うことは、単にアイテムを増やすことではなく、ブランドの世界観を広げることでもあります。

小さくはじめることは、そのための準備期間だと考えています。

焦らず、無理をせず、まずは試すところから。

それが、靴下を長く続けていくための現実的な一歩ではないでしょうか。