
美術館で販売するためのミュージアムグッズ向けのオリジナル靴下を製作しました。
当時、ミュージアムグッズ製作のご相談をお受けするのは、こちらが初めてでした。
「日本人美術家のオリジナル靴下を製作したい」
ドイツからお電話でお問い合わせを頂いたのがきっかけでした。
デザインシステムを使ったバーチャルサンプル製作
当時の製作では、 SDS-ONE APEX3というニット用のデザインシステムを使用しました。
このシステムでは、
- 靴下に編んだときの編目
- 糸の色味
- デザインの位置とサイズ
を実物のサンプルを作らずに画面上で確認できます。
遠隔でのやりとりでも成立した理由
海外(ドイツ)とのやりとりでだったため、
- 糸見本帳を撮影して画像から色を選定
- 実寸データーを共有し、定規を当てて位置を確認
といった方法で進めました。修正回数は3回でした。その後、工場へサンプル製作を依頼しました。
サンプル製作が1回で済んだ理由
小ロット製作でよくある問題が、サンプル製作回数の増加です。
初回はまだよいのですが、回数を重ねるごとにサンプルUPの期日が遅くなっていきます。
今回は、デザイン段階で十分に詰められていたため、サンプル製作1回で量産に進むことができました。
小ロットから広がる世界
今回の靴下が東京にある有名美術館で開催される作品展のミュージアムグッズであることを知ったのは、納品先を伺ってからでした。
もし、小ロットでお受けすることができなければ、製作する機会もなかったのかもしれません。
美術館で靴下を見たときに感じたこと
製作を担当された、テキスタイルデザイナーの方に大変喜んで頂き、作品展開催初日のレセプションへの招待状を頂きました。
ただなにより気恥ずかしく、作品展最終日にこっそりと美術館へ行ってまいりました。
売り場に陳列されている靴下を拝見させて頂き、感動もひとしおでした。そこで感じたのは、
靴下という「モノ」の製作が、新しい人や場所との出会いという「コト」を運んでくれる。
ということでした。
靴下の小ロット製作は「ライフワーク」
私たちにとって、靴下の小ロット製造は、単なる ライスワーク ではありません。
- 小量だからこそ実現できる仕事
- 小量だからこそ出会える人と場所
それらを含めて、ライフワーク だと考えています。
その考え方は、小さな美術館や博物館のショップ向けの靴下製作にもつながっています。
