急ぎの靴下150足をハンド検針した話|MDS-100という金属探知機

MDS-100というハンドの金属探知機を愛用しています。

サンコウ電子研究所という検針機器専門メーカーのもので、6万円くらいしました。

主に小ロットの急ぎ対応やサンプル用に使っています。

検針機と金属探知機の違い

MDS-100を購入する前は、ハンドの「検針機」を使っていました。

ハンドの検針機を使って出荷するときは、お客様に「ハンドで検針はしていますが、トンネル式の金属探知機には通していないので取り扱いに注意してください」と案内をしていました。

検針機は鉄だけに反応します。鉄でできた針を探すための機器ですので、文字通り検針機と呼ばれます。

アパレル製品ですとファスナーなどの服飾品がついていることがあります。服飾品に鉄以外の金属を使えば、鉄だけに反応する検針機に通すことができます。

そのため別名で「アパレル用検針機」と呼ばれることもあります。

ただ靴下の場合、パッソと呼ばれる、靴下のつま先を挟んで靴下がバラバラにならないようにするパーツを使う場合があります。

売り場でよく見かける梱包方法の一つです。

パッソはアルミでできているため、検針機に通すことができます。しかし万が一パッソが靴下の中に入ると異物になります。

鉄だけに反応する検針機では感知することができません。そのため弊社では、すべての金属に反応する金属探知機を使っています。

急ぎの貨物を金属探知機で検針した

先日、急ぎの靴下が入荷しました。

通常はトンネル式の正規の金属探知機を通しますが、倉庫の混み具合によっては出荷まで数日要することがあります。

そこで今回は私自身がハンドで対応することにしました。

ハンドの金属探知機は厚さ4cmまで対応できます。靴下は10足パック入りになっており、厚さは8cm程度です。

袋の上と下からかければ大丈夫なはずなのですが、少々心配になりました。

そこで時間はかかりますが、靴下を1足ずつ表と裏からスキャンして10足の袋に戻すことにしました。

これで150足すべてを検針しました。時間としては1時間半ほどかかりました。

非効率でも手を動かす理由

私自身、ものづくりはぬいぐるみメーカーに勤めていたときに学びました。

当時は品質の問題解決を行う部門に所属していました。その経験から、最悪の事態を想定することが習慣になりました。

今は自らものづくりの事業を回しています。問題が起きる前にリスクをヘッジすることは、お客様を守ることにもなりますし、自分を守ることにもつながります。

トラブルが発生することを考えると、自分で手を動かすコストも決して高くはないと思えます。

納品後にお客様のSNSを拝見すると、8500いいねがついていました。もし1足1足スキャンをしていなかったら、今頃不安に陥っていたかもしれません。

非効率に見える作業でも、安心して納品できることを考えれば決して高いコストではないと思っています。

品質管理についてもぜひご相談くださいませ。

岩村 耕平 
合同会社ブリングハピネス代表
靴下マイスター

東京都練馬区生まれ。
中華圏と携わって34年目。中華圏でのものづくりの仕事をして24年目。
業務のコミュニケーションはすべて中国語で行う中国語の達人。

大手ぬいぐるみメーカーで通訳、貿易事務、生産管理を経験ののち、靴下OEM製造の魅力に取りつかれ独立。
2014年、合同会社ブリングハピネスを立ち上げる。

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