キャラクターデザインの靴下を製作する時の注意点 色数について
2022/11/17

色数を減らせば、解決することも多いのですが、「わかちゃいるけど減らせない。」特にキャラクターライセンスに関係するデザインなど、変更が難しいケースもあります。
そんな時どうすれば良いのでしょうか?
靴下デザインを早めに修正して方向展開を検討する。
中国で普及しているのは、6色機という種類の編機です。
「6F」というように表記されます。何回サンプルを作成しても、指定した色と違う色で上がってきてしまうという場合、そもそも機械の性能上、表現ができないということがありえます。
その場合、何度やり直しても、サンプルが指示通りに完成することはありません。早めにデザインを修正して、仕切り直しをするのが一番の近道なのかもしれません。
カタログに掲載されてしまったり、時が経てば経つほど、変更するのが難しくなっていきます。
より多くの色数に対応ができる編機を使用する。
6色機の上に、7色機(7F)、8色機(8F)という種類の編機があります。どうしても、デザインの変更(色数の削減)が難しい場合は、最後の手段として試してみる方法があります。
7Fは糸口が7つあります。6Fと比べると使える色が多くなります。
7色機(7F)、8色機(8F)を使いこなすには、一定の技術力が必要
靴下の絵柄は色数が多すぎて、柄が密集しすぎると、デザインの表現ができたとしても、横に伸びなくなります。
横に伸びない、すなわち「履けない」ということです。
工場が7色機、8色機を保有していたとしても、その性能を最大限発揮させて、履き心地を損なわずに、色数が多く細かいデザインを表現するには、一定の技術力が必要です。
弊社は台湾、中国ともに7色機、8色機を保有していますが、難易度が高いデザインはより技術力が高い台湾で製造しております。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお声をおかけ下さいませ。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人

岩村 耕平