オリジナル靴下を製造するときの価格についての考え方とは?

靴下製造の考えが詰まったブログ

オリジナル靴下を製造するときの価格についての考え方とは?

2023/10/23

オリジナル靴下を製造するときの価格についての考え方とは?

こんな方におすすめ

  • ・オリジナル靴下を製造するときの価格を決める要素をざっくりでよいので知りたい。
  • ・靴下のOEM製造を検討しており、コストについての予備知識がほしい。

本日はそんな方々に向けてオリジナル靴下を製造するときの価格についての考え方について紹介して参ります。

靴下の製造原価を決める要素はトレードオフである

両方の目標は同時に達成できない、一方がよくなれば他方が悪くなる関係のことをさした株式用語で「トレードオフ」といいます。

靴下の価格にも「トレードオフ」が当てはまります。

材質など仕様を落とせば価格は下がりますが品質も下がります。

人件費が安い海外の工場と直接取引をすれば、価格は下がりますが、その分手間がかかり、自らが負うべきリスクも上がります。

靴下の原価は、複雑な要素がからみあって決まります。

靴下の製造価格を決める要素とは

材質と仕様

一般的な靴下の仕様と価格の関係について紹介してまいります。

  • 材質

一般的な靴下は、ベースとなる糸と伸縮性をつくる下糸と呼ばれる細いポリウレタン(ゴム糸)から作られています。柄が入る場合はナイロンやポリエステルが使われます。

ベースの糸

コットンなどの天然繊維やポリエステルが使われます。糸の種類や等級によって価格が異なります。

下糸

靴下の内部には下糸と呼ばれる細いポリウレタンのゴム糸が入っており、靴下の伸び縮みを作り出します。伸びて縮む性能を伸縮性といいます。

ランクが高い下糸は伸縮性に優れており、足のサイズに合わせて靴下が伸びて縮むためフイット感が向上します。下糸の種類によってコストも異なります。

  • 寸法

靴下が長くなるほど使用する糸の量が増えるためコストが上がります。

  • 厚み

靴下の厚みは糸の太さと、糸を束ねる本数によって変化します。糸の量は重量で換算します。通常厚みが増すと重量が増えるためコストが上昇します。

  • ゲージ数(網目の数)

ゲージ数とは靴下の網目を表す数値です。ゲージ数が大きいほど目が細かくなり、糸が細くなります。

重量は減りますが、網目が細かいので慎重にゆっくり製造する必要があるため編み上がるまで時間がかかります。

編目の数によって、糸の使用量(重量)や靴下が編み上がるまでの時間も異なるので、価格がかわります。

サンプル製作

サンプルの修正回数が多いほど時間とコストが増加します。細部までデザインを調整することは、

製品を作り込み、商品力を高める効果があります。魅力的な製品の開発を最終ゴールに定めるとしましたら、

サンプル修正は避けることができない大事な工程の一つです。

修正回数が多くなると、それに伴うコストが増加します。修正の都度費用がかかったり、途中でギブアップをする工場もあります。

製品開発を成功させるために、いかにサンプル修正回数を少なくできるか考える必要があります。

パッケージング

靴下をどのように梱包するかによって、かかる費用がかわります。

ロット(生産数量)

数量の多い少ないにかかわらず、サンプル製作から生産の準備までの工程は同じですので、経費も同じようにかかります。

例えば、サンプルを製作する費用が1万円かかったとすると下記の通りになります。

  • 1000足 10000円÷1000足=@10円
  • 100足 10000円÷100足=@100円

同じ経費がかかったとしても、割り振る数字が小さいため、割高になってしまうことがあります。

納期と輸送方法

緊急度の度合いにもよりますが、短納期前提でオーダーをするとき、工賃を上乗せして納期交渉をしなければならない場合もあります。

海外生産の場合、輸送時間を短縮するために、通常、船便で輸送している製品を航空便で運ぶと、輸送費も上がります。

検品方法

工場出荷後に大事をとって外部で検品を行う場合、靴下本体価格に加えて検品費用がかかります。(第三者検品)

中国や東南アジアで製造する場合、第三者検品機関に依頼するケースが多くなります。

発注経路

例えば工場の納め先がA社1社で最終顧客に納品する場合、

工場原価+A社の経費+利益=製造原価

になります。

工場の納め先がA社で、A社が更ににB社に製品を販売し、B社が最終顧客に納品する場合

工場原価+A社の経費+利益+B社経費+B社利益=製造原価

となります。

海外工場→海外貿易商社→日本輸入業者→日本卸売→日本小売店舗

特に海外で製造する場合、中間業者が増える傾向にあります。

最終の消費者が靴下購入するまでの間に、4〜5社入っているケースもあります。

中間業者が多ければ多いほど、価格は上がります。中間業者が少ないほど自らのリスクも上昇します。

靴下の原価は、複雑な要素がからみあって決まります。

同じ無地の靴下を製作するのにも、多くの事柄を検討する必要があります。

製造工場に要望を深く伝えてから、製作に進まないと、結果コストが割高になってしまいます。

靴下の製造価格についての私達の考え方とは

お客さまが、靴下を市場で販売するときに、競合他社と戦うことができるコストと品質を兼ね備えた製品を作るお手伝いをすることが私たちの役目です。

いくら価格が安くても、デザインに妥協があったり、靴下としての品質が劣っていれば、製品を無事に納品したとしても、その後の販売に影響します。

販売状況が芳しくなければ、継続的なお取引を望むことができません。

お客様と私たち双方が靴下開発のために投じた時間とお金の初期投資が無駄になってしまいます。

弊社はお取引を開始する前に、お客様の靴下を販売する目的や市場について、じっくりヒアリングをさせて頂きます。

お客様のご要望に適した進行方法をご提案します。価格と品質のバランスを熟慮した「適正価格」をお出しします。

私達がコストと品質を兼ね備えた靴下を製造できる理由とは?

靴下づくりの考え方が一致する工場とつきあう

私たちの靴下工場は台湾にあります。10年以上日本向けの靴下を製造している工場です。

日本のお客様からのご要望をもとに改善を積み重ねてきました。

工場内部での検品体制が整備されており、外部の検品機関で検品をする必要がありません。

中国や東南アジアで製造する場合との比較で靴下の品質により多くのコストをかけることが可能です。

中国、東南アジアのコスト→靴下原価+第三者検品費用

弊社台湾工場のコスト→靴下原価のみ

私たちの考え方について下記ページでより詳しく紹介しております。

販売経路がシンプル

私自身が直接製造工場とやりとりをしますので、販売経路の複雑さによる、コストUPが生じることがありません。

デザインシステムの導入でサンプル修正回数の多さによるロスを回避する

2017年8月末に、デザインシステムを導入しました。

デザインシステムは、イラストレーターで作成した色やデザインを、靴下に編んだときのイメージに変換し、バーチャル上でシュミレーションすることができるシステムです。

バーチャル上でサンプルを製作するので何回でも修正が可能です。

導入前は、修正が入るたびにサンプルを製作しておりましたが、導入後はその手間が軽減されています。

デザインシステムについ下記ページでより詳しく紹介しております。

固定費を削る

品質がしっかりしていたとしても、お客様が売場で販売できうる適正価格を出さないと受注することができません。まさにトレードオフの世界です。

日本国内のパートナー(株式会社ユニオンシステム)との業務提携により、物流などの固定費をシェアすることで経費を削減しています。

私も家族を養う身ですので、利益なしで仕事をするわけには行きませんが、弾力性のある価格設定ができる体制を作っております。

製造に関わる部分(工場原価や材質など靴下の仕様に関わる部分)は一切削らないという考え方

私たちは、適正価格を保持しながらも、「品質」に関わる部分を省いてコストを下げることは一切致しません。

製造工場に気持ちよく仕事をしてもらうために、工場との価格交渉は行っておりません。

工場には、数ヶ月ごとに、自社のビジネスについての方向性を伝えています。

お客様の会社についても工場に紹介しています。工場とお客様の背景を共有することが、品質の向上に繋がるからです。

「食うか食われるか」という競争の世界ではなく、信頼関係を持って工場と「共存共栄」を図ることが私たちの理想です。

私たちは、組織が小さいため、固定費を抑えることで、その分を「品質」に集中投資することができます。

「お客様と工場と互いに協力し合って売場で消費者に手をとってもらえるような靴下を製造し続ける」

ことが私たちの使命だと考えております。

靴下の販売状況が良ければ、長くお取引頂けます。お付き合いが長くなるほど、お互いに理解し合えるので手間も軽減されます。

お客様の靴下事業が順調に推移しない限りは、長いお付き合いはできません。

品質を落とすということは、自分で自分の首をしめているようなものです。本当に大切な1%のために99%を削ぎ落とすというのが弊社の考え方になります。

私たちの価格には下記が含まれております。

  • 参考サンプルの提供
  • 靴下製作に関わるコンサルティング
  • ドット絵の製作と修正
  • バーチャルサンプルの製作と修正
  • 工場でのサンプル製作と修正
  • 製品代
  • カートン代
  • 1個OPP袋代
  • 台湾からの輸入手数料及び諸経費
  • お客様納品先までの日本国内物流費用
  • 日本国内物流センターでの検針費用

靴下の種類によっても価格が上下しますので、詳しくはご相談頂けると幸いです。

靴下の価格についてご質問などございましたらお気軽にお声をおかけくださいませ。

サービスメニュー

  • 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
  • Emailでの相談を承っております。
  • オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
  • 台湾製無地靴下の在庫を使うことで、靴下は100足/色~、100足の中で刺繍デザインは2種類までの対応ができるようになりました。

合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。

この記事を書いた人

岩村 耕平

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