トランポリン用靴下を製造するときの注意点とは?

靴下製造の考えが詰まったブログ

トランポリン用靴下を製造するときの注意点とは?

2022/7/25

トランポリン用靴下を製造するときの注意点とは?

こんな方におすすめ

  • ・トランポリン用の滑り止めつきの靴下を製作したい。
  • ・トランポリン用のソックスの滑り止めが剥がれて困っている。
  • ・トランポリン用の靴下の製作をしているがサンプルが遅くて困っている。

本日はそんな方々に向けて、トランポリン用の滑り止めつき靴下の製作方法と失敗事例も含めた注意点をご紹介して参ります。

トランポリン用の滑り止めつき靴下を製作する際の私たちの失敗事例とは?

私たちは、2016年からトランポリン用の滑り止めつきの靴下の製造を開始しました。中国で生産した初めの2回は大失敗でした。

納品後に発覚した滑り止めの剥がれのクレーム

やっとのことで製品を納品し安心するも束の間、滑り止めが剥がれ落ちることが判明しました。

何度もサンプルを製作してお客様に確認し、サンプルがOKになった上で製造を進行しておりました。

弊社もお客様もデザインやサイズだけに気を取られて、実際にトランポリン上でテストを行なっていませんでした。

プレオープンではじめて問題が発覚するとのお粗末な結果になりました。

あとから滑り止め強度の基準について「一般財団法人ボーケン品質評価機構」に問い合わせたところ、大手アパレル雑貨チェーン店が設けた強度の基準があるということでした。人工的に1000回「摩擦」を行う試験です。

試験をうけたところ合格でした。日常で求められる強度と、トランポリンでの使用で求められる強度は大きく異なりました。

2回目の生産も中国で行いました。

初回の教訓をもとに滑り止めの材質を変更しました。

最終サンプルがあがった時点で、実際にお客様のトランポリン場で試していただき、剥がれがないことを確認頂いてから生産に進行しました。

納品後、使用状況を確認したところ、剥がれはないもの、数時間使用すると、印刷が割れるということでした。

 

デザインとサンプルの問題

品質の他にサンプルがOKになり量産に入るまでの時間が長くなってしまう問題もありました。

トランポリン用の靴下を製作する場合、靴下工場とやりとりをはじめる前の段階でデザインを製作をするだけでも時間がかかります。

イラストで描き起こしたときと実際に靴下として形になったときのイメージが異なることが原因で、何度もサンプルを修正しなければならないこともあります。

さらに滑り止めもついているので、確認事項が多くなります。

中国の工場も1回や2回の修正であれば協力してくれますが、修正の回数が嵩むとモチベーションも下がってきます。急ぎのものを優先しはじめるので、修正サンプルはどんどん後ろ倒しになります。

なかなか修正サンプルの提出ができずにお客様からはお叱りをうけ、工場からは修正回数の多さを責められるとという悪循環に陥ってしまいます。

それでも工場に頼み込んでお客様が納得がいくまでサンプルを製作しました。しかしながらプリントの剥がれの問題で全てが水の泡になりました。

当然のことながら2度と弊社に発注がくることはありませんでした。

私たちがトランポリン用の滑り止めつき靴下の失敗から改善したこととは?

2度にわたりお客様を満足させることができなかったので敗北感に打ちのめされました。

産地や製造工程の見直しを図ることにしました。

顔の見えるプリント工場を使う

滑り止めつき靴下は、「靴下」と「プリント」2つの工場が協力して製造します。靴下工場が窓口になりプリント工場と連絡をとりながら、製作を進める形になります。

トランポリン場で滑り止めつきの靴下を使用する場合、トランポリンで跳ぶことが用途になるため、足底の滑り止めに一定の強度が必要になります。

「そもそもトランポリンの使用に耐えうるプリントができるのか?」

台湾のプリント工場に実際にトランポリン場で靴下を履いて、ジャンプするお客様の動画を見てもらい可否を確認してみることにしました。

台湾のプリント工場は、私自身も何度も工場を訪問しており、社長も知っています。

長年プリント一筋に取り組んできたので、豊富な経験と高い技術力が強みです。日本語はできませんが、度々日本に訪れている親日家でもあります。

きちんとしたメーカーで材料を仕入れ、配合や温度設定をコントロールすれば、剥がれの問題を克服することが可能とのことでしたので、お願いすることにしました。

サンプルで試用してから量産する

トランポリン用の靴下の場合、「トランポリン場でジャンプする」という特殊な用途があります。

トランポリン用靴下を製造するときは、お客様のトランポリン場で、剥がれなど問題がないかテストをしてから量産に入るようにしました。

サンプル前の段階でバーチャルでサンプル製作が可能なデザインシステムを導入

2017年の夏に島精機製作所さんが開発したデザインシステムを導入しました。

システムを使用することで、実物のサンプルを製作する前にバーチャル上でサンプルを製作することができます。

実際に工場で製作したドット絵を元にバーチャルでサンプルを製作するため、実際に上がってくるサンプルにかなり近い精度での製作が可能となりました。

滑り止めも表現できます。これにより、デザインやサンプルに要する時間が大幅に圧縮されています。

トランポリン用の滑り止めつき靴下の失敗を改善した後の私たちの実績とは?

2018年~デザインシステムの使用と合わせて、台湾工場でトランポリン用の靴下を製造しています。

以前のように納期が遅れたり、納品した後にお客様からご不満をいただくことはなくなりました。

現在までの実績下記の通りです。

デザインシステムの導入から5年がたち、操作にもだいぶ慣れてきました。

まだまだ苦労することもありますが、以前と比べると天と地の差と言えるくらい、サービスと製品を含める品質が改善されました。

トランポリンでの用途や、靴下の滑り止めについてご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

サービスメニュー

  • 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
  • オンライン、Email、対面での相談を承っております。
  • オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
  • 台湾製無地靴下の在庫を使うことで、靴下は100足/色~、100足の中で刺繍デザインは2種類までの対応ができるようになりました。

合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。

この記事を書いた人

岩村 耕平

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