靴下製造のパートナーとしてお客様ブランドの成長をお手伝いをする考え方とは?
2022/8/6

こんな方におすすめ
- ・靴下のブランドを立ち上げたい。
- ・アパレルブランドのラインナップに靴下を加えたい。
- ・靴下OEMの製造工場や製造メーカーを探している。
本日はそんな方々に向けて、靴下のOEM製造メーカーを営む、私たちの「靴下製造のパートナーとしてお客様のブランドを成長させるお手伝いをする考え方」について紹介して参ります。
合同会社ブリングハピネスの代表の岩村です。(→プロフィールはこちら)
本日は私たちがお客様の製造パートナーとして、どうあるべきか考えてみました。
靴下製造メーカーを営む私たちがお客様と一緒に目指すゴールとは?
私たちは、発注企業様のご要望のデザインにて、靴下の受託製造をする「OEM生産」を行っている靴下製造メーカーです。いわば黒子のような存在です。
単に靴下という「モノ」を作るだけではなく、お客様のブランドにかける想いを共有し、二人三脚でお取り組みをさせて頂くスタイルを理想としております。
お客様の「仕様に従って工場で製造した靴下を無事お客様にお届けする」
ことが、弊社のゴールです。
「弊社が納品した靴下を売り切る」ことがお客様にとってのゴールになります。
弊社が工場で製造した靴下が「売れる」ことが、お客様が靴下を製造する第一の目的になります。
売れるためには、どうすればいいのか。デザインも含めて、「売場で購入した靴下を履かれる方に満足頂く」必要があります。
「靴下は美術品じゃない履くものだ」
台湾靴下職人の口癖です。靴下は、履くためのものです。外観のデザインがいくら美しくても、履いたときのはき心地がよくなければ、台無しになってしまいます。
お客様のデザインを最大限生かしつつ、履かれる方に満足頂ける靴下作りをすることが、弊社の考え方の基本になります。
靴下製造のパートナーとしてお客様と一緒に製造戦略について考える
ブランドのステージや、市場に投入する製品によっては、工場を使い分けることを検討した方がよいケースもあるかもしれません。
例えば、靴下工場で製造したニット生地を、バッグ工場に送って、ニットポーチを製作するといった場合、バッグ工場の背景がある中国で製造したほうがメリットがあります。
単に靴下を製造して納品するだけではなく、弊社に蓄積されたノウハウと工場の背景を共有し、「パートナー」として、お客様のお手伝いをすることが、弊社の目標です。
ブランドの導入期から成長期まで弊社とお付き合いを頂くことにより、相互理解が深まっていくので、製造に関わる、時間も含めたコストを圧縮できます。
弊社をお客様の会社の製造部門の一つとして位置づけて頂くことによるアウトソーシングとしての効果を出すことも可能です。
私たちをパートナーとして頂いた企業事例とは?
私たちを、パートナーとしてお付き合い頂いている、ぬいぐるみメーカーのU社様を一例としてご紹介します。
U社様は、自社ブランドとしてぬいぐるみ工場で製造できる「ぬいぐるみ雑貨」を展開しておりましたが、ラインナップに靴下を加えたいということで、弊社お問い合わせを頂きました。
初回は、弊社の最低生産数量である、中国製造の300足からスタートでした。
こちらのブランドは大成功とは行きませんでしたが、靴下の製造実績を生かしてご当地のキャラクター靴下のOEM製造に取り組まれています。
パディントンベア(くまのパディントン)の靴下カテゴリーの版権も取得し、物販も行っております。今では、靴下のOEM製造と物販が事業の核の一つとなっています。
U社が長年取り組んできた、ぬいぐるみ雑貨事業のキャラクター取り扱い経験と販路が、靴下にもぴったりはまったことが、事業を軌道に乗せることに成功した、最大の要因と言えるのかもしれません。
靴下製造のパートナーとしてお客様のブランドを成長させるお手伝いをする考え方についてのまとめ
ここまで、「靴下の製造パートナーとしてお客様のブランドを成長させるお手伝いをする考え方」について紹介してきましたが参考になりましたでしょうか。
私自身、靴下に携わるようになったのも、前職のファンシー雑貨メーカーで、靴下事業の新規立ち上げに携わったのがきっかけでした。
2010年、私は、初めて台湾の靴下工場を訪問しました。
当時は、老舗のぬいぐるみメーカーで、海外工場の「生産管理」や新規工場を発掘する「仕入れ」の仕事をしていました。
靴下との出会いは、上司から命じられて、中国で靴下工場を探したのが、きっかけでした。
靴下の開発は、会社にとっても初めての取り組みで、苦労はしたものも、売り上げも徐々に伸びていきました。
そんな中、ある人気キャラクターの靴下の版権を取得することになりました。
デザインを見るとかなり複雑です。当初靴下の製造をお願いしていた、中国の工場に再現ができるかどうか確認をしたところ「問題ない」ということでしたので、サンプル製作を依頼しました。
ところが、何回修正を重ねても、仕様書通りのサンプルが上がってきません。
工場に原因を尋ねても、担当者もしどろもどろ。私自身も靴下の経験が浅く、解決策を見出すことができない事態に陥ってしまいました。
すでカタログに完成図のイラストが掲載されており、お客様から沢山の受注を頂いてしまっていました。
裏付けを確認することもなく、中国靴下工場の言葉を鵜呑みにした私のミスでした。
何度も発売日が延期になり、社内から矢のような催促をうけ、半分ノイローゼになりそうになっていました。そのキャラクターが夢にも出てくるくらいでした。
藁をもすがる思いで、生産に対応できる工場を探す中、台湾に靴下の産地があることを知ります。
ネットでの検索や日本貿易振興機構の図書館に足を運び、台湾の靴下工場の連絡先を調べて、1社1社しらみつぶしに連絡を入れていきました。
そこで出会ったのが、現在の台湾靴下工場です。
現在のお問い合わせの85%が初めて靴下にお取り組みになるお客様になります。
私自身も、ゼロから靴下に取り組んで今年で13年目になります。気がついたら靴下の製造と小売がライフワークになってしまいました。
お気軽にお問い合わせ頂けると嬉しく思います。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- オンライン、Email、対面での相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
- 台湾製無地靴下の在庫を使うことで、靴下は100足/色~、100足の中で刺繍デザインは2種類までの対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人

岩村 耕平